23-24シーズンのコロンビア登山学校は計10回を予定。登山知識やスキルを高める為の講座やテント泊、雪山登山など初心者から中級者の方まで幅広くご参加頂けるプログラムが用意されており、興味のある1講座からご参加頂けます。

今回の講座に参加したのは男女11名。乗鞍高原で、コンドミニアムとアウトドアスクールの拠点であるノーススターを運営するローカルガイドのヤマケンさんこと山口謙さん（以下ヤマケンさん）さん、コロンビアのスタッフでもある登山ガイドの伊藤伴さん、コロンビアスタッフ2名が同行しました。

今回の参加者はコロンビア登山学校に初めて参加するという方が多く、お一人で参加される方も。始めは緊張している様子でしたが、ガイドのヤマケンさんや伊藤伴さんが話を振る事で会話が広がり、すぐに和気藹々とした雰囲気になり自然歩きを楽しんでいらっしゃいました。

山のスキルを磨けば、山頂はもっと近くなる。をテーマに第1回目である今回の講座は1泊2日で、1日目は善五郎の滝〜牛留池などを巡りながら効率の良い水分、栄養補給の仕方や歩き方を学び、2日目は学んだ事を活かしながら焼岳登頂を目指します。

集合場所のノーススターを出発し、トレイルヘッドで登山道整備などについての話を聞き整備された登山道にありがたみを感じながら足を踏み入れます。

入山して程なくすると、効率的な水分補給の仕方を学びます。喉が渇いた時に一気にたくさん飲むのではなく、点滴の様に少量をこまめに飲む事がポイント。一気に水分を摂取しても吸収されず排出されてしまうそうです。
また少し歩くと、シューズの履き方・靴紐の結び方やザックの背負い方などがレクチャーされ、歩きながら疲れにくく転倒リスクの少ない歩き方などをガイドから学んでいきます。

このようにガイドは参加者の様子を見ながら、適宜、登山スキルや知識を共有してくれます。

山中では随所で立ち止まり、ヤマケンさんの自然解説を聞きながら植物などを観察します。カンバの木や根上りの木などの初耳学に参加者は聞き入っている様子で、朗らかで楽しそうに語るヤマケンさんの自然解説は、時にクイズを出す参加型で参加者を巻き込んでいました。

筆者は初日の夜にヤマケンさんが共同運営する乗鞍BASEに足を運び、星空観察と写真撮影をしました。

2日目は早朝6時に出発し序盤に急登が続きますが、初日に学んだ事を意識し楽しみながら登っている様子が伺えました。

参加者同士でボトルを取り合うなど協力する姿も。

中盤には登りと下りを数回繰り返し山頂の見える地点まで辿り着きます。
後半は岩場が多く歩きにくい場所も出てきますが、話をしたり、山頂や登山道などの道標となるように、石を円錐状に積み上げるケルンを作ったりと笑顔を見せてくれて楽しんでいる様子でした。

山頂直下の岩場では若干の恐怖を感じる方もいらっしゃいましたが、しっかりとした足取りで参加者全員が登りきり、硫黄の香りと噴煙、山頂から見える360度壮大な景色に感動している様子で、笑顔がこぼれていました。

自然や山の知識・スキルを存分に学んだ2日間。
下山後、参加者は満足げな表情で、筆者にとっても初めてのガイド登山の参加で大きな学びとなり、プロフェッショナルから学ぶ事は安全登山に繋がると感じました。
コロンビア登山学校ではVol.2以降も登山スキルや知識を学ぶ事ができ、初中級者のステップアップに繋がる様々な講座を用意しております。是非ご参加下さい。

【information】

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