コロンビア登山学校2023-2024は、全10講座開講。「山のスキルを磨けば、山頂はもっと近くなる」をテーマに、夏山登山やテント泊登山、スノーシューハイキング、雪山登山といった様々なプログラムをご用意しており、興味ある講座に1講座からご参加頂けます。
今回の講座に参加したのは男女合わせて計10名。国際山岳ガイドであり、コロンビア登山学校学長も務める近藤謙司さんが指揮をとります。
近藤さんのファンの方もいらっしゃり開始早々和気あいあいとした雰囲気が広がります。
コロンビア登山学校では1年間を通じて様々なプログラムが用意されていますが、今回はロックトレッキング。岩場を通過するための基本的なテクニックやエキップメントの使い方などを学びます。
トレッキングポールの使用方法や靴紐の締め方など、状況に応じた使い分けで参加者のエキップメントスキルを向上させることができます。
鴨川の上流にあたる高野川の支流を通り登山が始まります。
スタート地点となる江文神社の鳥居をくぐり、徐々に山道へと入っていきます。
ここからしばらくは傾斜のある登山道を登り、目的地のクライミングゲレンデを目指します。
コロンビア登山学校では、フィールド全体がまるで学校になったかのよう。登りの途中で始まる足の使い方、重心移動、ボディポジショニングの講習では、登山でよく起きがちな膝の痛み、その負担軽減や疲れにくい滑らかで効率的な動作を学びます。
今回の舞台、金毘羅山は京都市内からアクセスしやすく、標高が比較的低い山でありながら周辺には季節の花々や風景、山の自然を楽しむことができる地元に親しまれている山です。
講座の開かれた10月21日は色づき始めた紅葉が参加者の目を楽しませてくれました。
クライミングゲレンデに到着した後は、スリングやカラビナを使って岩場を通過するためのテクニカルスキルを習得します。スリングからハーネスを作る過程では参加者の皆さん同士で試行錯誤する場面も見られ、楽しんで学んでいる様子が印象的でした。
今回のロックトレッキング講座では、スリングから作るハーネスが特色の一つです。しっかりと自身を支えると同時に、誰かを支えることもできる心強い技術。安全性が非常に重要です。正確な方法を理解し、結び目に間違いがないか近藤さんが参加者のハーネスをチェックします。
カラビナをロープから離さず次のセクションに移動する方法では、近藤さんの見事な手さばきに「えっ?どうなっているの」とびっくりする声が上がりました。
ここでしっかりとカラビナの架け替えを習得し岩場を通過していきます。
今年も山での滑落事故のニュースを数多く見てきました。参加者の中にもそういった場面を目の当たりにし、今回この講座に参加することを決めたという方もいらっしゃいました。
このスキルを磨くことでさらに登山の楽しさは増し、事故やトラブルも未然に防ぐことができます。
最新の技術を国内屈指のガイドから学べるのもコロンビア登山学校の魅力です。
ロッククライミングゲレンデでの講習が終わり、足がすくむような岩場で一枚。参加者の皆さんの素敵な笑顔からは気持ちのいい達成感がうかがえます。
コロンビア登山学校に何度も参加されている方にその理由を聞いてみると、「普段、ソロ登山が多いのでこれから山を始めたい方やたくさん山を登っている方とお話しできることが楽しい。あと、近藤さんの経験に基づいたしっかりした技術はもちろんですが、周りを楽しませてくれる明るい人柄で、山がもっと好きになります。」と話してくれました。
登山の魅力は多様であり、皆さんそれぞれ自分なりの楽しみ方を持っています。息をのむ絶景や静寂を求めたり、山で食べる美味しい食事や仲間との交流だったり。参加者が講座で見せてくれた、真剣でありながら楽しんで学んでいる様子からは、ロックトレッキングという新たな魅力がより身近なものとしてこれからの登山に活きていく、そんな登山学校だったように感じました。
「WIN THE SUMMIT ACADEMY コロンビア登山学校2023‐2024」では「山のスキルを磨けば、山頂はもっと近くなる」をテーマに今後もたくさんの講座をご用意しております。
皆様のご参加をお待ちしています。
作成者情報
- 山邉
コロンビアキャナルシティOPA店 - コロンビアキャナルシティOPA店店長。コロンビア入社後には、ニュージーランドや台湾など海外のトレッキング経験を経て、現在は九州・日本アルプスを中心に登山を楽しんでいます。福岡にお越しの際はぜひキャナルシティへ遊びにいらしてください。インスタグラムではスタッフのアウトドアレポートも公開中です。