PLANET WATER FOUNDATION

今日、私たちは世界中の自然で最も貴重な資源である「水」の重要性に注目します。

10人に1人が清潔な飲料水を手に入れることができません。

持続可能な地球はきれいな水から始まります。私たちは、水を使わずに染色された素材を使用し、水をきれいにしてリサイクルしている工場と協力し、地域社会のためのきれいな水に投資することで、水の使用量を減らすことを約束します。

そのため、私たちはPlanet Water Foundation（世界の恵まれない地域にきれいな水を提供し、世界の水危機との闘いを支援する米国の非営利団体）とパートナーシップを結んでいます。

2019年、私たちは合計7つの新しいタワーを建設しました。ベトナム（2基）、バングラデシュ、インドネシアの製造パートナーとともに、4基の新しいタワーを建設しました。さらに、バングラデシュでは国連難民計画と共同で2基、フィリピンでは代理店と共同で1基のタワーを新たに建設しました。2019年の7基のタワーを加え、2022年までに25基の給水塔を新設するという目標の6割を達成しました。2019年、コロンビアブランドはアースデイを記念して、4月22日にショップで行われた消費者の寄付金と同額をPlanet Water Foundationに寄付し、総額約3,704ドルを集めました。

Planet Water Foundationのパートナーシップ開発ディレクター、カロリーナ・ブラボー氏に、そのミッションと世界各地での事業についてお話を伺いました。

–Planet Water Foundationの活動について教えてください。

Planet Water Foundationは、米国を拠点とする非営利団体で、地域に根ざした浄水システムの設置や衛生教育プログラムの展開を通じて、世界で最も恵まれない地域にきれいな水を届けることに注力しています。Planet Waterのプロジェクトは、アジア太平洋地域とラテンアメリカの子どもたちや学校、農村地域に重点を置いています。

持続可能な地球は、きれいな水から始まります。

Planet Waterは、環境と行動の両レベルで変化を起こすことを目的とした、多面的なプログラムを実施しています。このモデルは、以下の主要なアプローチに基づいて構築されています。1）安全な水の供給、2）水の健康と衛生の促進、3）継続的なモニタリング、評価、持続可能性の優先、4）企業の社会的責任プログラミングと従業員のエンゲージメントの強化、5）このプロセスを通じたコミュニティへの関与とエンパワーメントです。

–なぜ「水」に注目することが重要なのでしょうか

水は生きるための基本的な必需品です。しかし、世界的に見ると、衛生的な水を利用できない人々の数は憂慮すべきものです。世界中で6億6300万人（約10人に1人）が環境が改善された水源にアクセスできず、18億人（4人に1人）が糞便汚染のある飲料水源を使用しています[1]。この割合は水の貧困に直面している地域ほど高く、プラネットウォーターはこれらの地域に焦点を当ててプロジェクトを実施しています。

世界では、6億6,300万人（約10人に1人）が
改善された水源にアクセスできず、
18億人（4人に1人）が汚染した飲料水源を利用しています。

水の貧困は、健康に影響を与えるだけでなく、教育、ジェンダー平等、社会的福利にも大きな影響を与える問題です。世界の多くの地域では、水源は確保されているものの、人間が飲むには安全でないことが多く、多くの場合、水へのアクセスは不安定で、人間の健康、家計、個人の安全、教育機会、経済生産性、そしてコミュニティの発展全体に対して高い代償を払っています。世界的に水需要が増加し続け、気候変動、自然災害、汚染などにより水不足や水質への影響が増す中、世界中の健全な生態系と持続可能なコミュニティを確保するために、この問題は優先的に取り組まなければならない課題となっています。

–財団はどのような国で活動しているのですか？

プラネットウォーターは、アジア太平洋地域とラテンアメリカの13カ国で、約1,000のプロジェクトを展開しています。

–インフラや教育は地域のために無償で提供されるのですか？場所はどのように選ぶのですか？

現地のPlanet Waterチームは、コロンビアスポーツウェアのサプライヤーと密接に連携し、サプライチェーンのコミュニティ内でこれらのプロジェクトの恩恵を直接受けることができる学校を特定しました。各プロジェクトについて、チームはまず3～5カ所の候補地を挙げ、どの場所が最もニーズが高く、プロジェクトに最も適しているかを評価し決定します。

そして、このプロジェクトに賛同し、参加してもらえるよう、プロジェクト実施期間中、対象地域の住民を巻き込みます。さらに、各システムの導入後、Planet Waterチームは、各校の校務員や教師に対して、簡単な清掃やメンテナンスのプロセスをトレーニングし、プロジェクトが長期にわたって持続可能であることを確認します。さらに、Planet Waterチームは、5年間定期的に各校を訪問し、フォローアップを行い、必要に応じてトレーニングを強化しています。

–コロンビアスポーツウェアは、どのように、そしてなぜ関わったのでしょうか？

2016年にコロンビアスポーツウェアとのパートナーシップを開始し、同年10月に最初の2つのプロジェクトをベトナムで共に展開しました。コロンビアスポーツウェアは、社会的・環境的責任へのコミットメントの一環として、また、サプライチェーン内で困っているコミュニティを支援するために、私たちのプロジェクトに参加するようになりました。

コロンビアは、プラネットウォーター社とのパートナーシップのもと、
2022年末までに25のプラネットウォータータワーを建設する予定です。

–これまでのプログラムでの成功はどのようなものでしたか？

Planet Waterとコロンビアスポーツウェアは、参加コミュニティに水と衛生に関する教育プログラムを提供しながら、清潔で安全な水を15,000人（1日あたり）に提供しています。他のプロジェクトの影響評価調査によると、Planet Waterのアプローチは、参加コミュニティの下痢の発生率を80％減少させるとともに、水と衛生に関する知識と行動を大幅に改善することがわかりました。

私たちは、参加する地域社会に対して共に作り上げたインパクトに加え、コロンビアのサプライヤー・パートナーが有意義なCSRの取り組みに参加するためのプラットフォームも提供してきました。これには、コロンビアスポーツウェアとパートナー企業の社員ボランティアも参加しています。これらのボランティアは、サプライチェーンのコミュニティにきれいな水を供給するために、各プロジェクトの最初から最後まで配備を支援しました。

Planet Waterのアプローチにより、
参加したコミュニティでは下痢の発生率が80%減少。
水と衛生に関する知識と行動も大きく改善されたことが確認されました。

Planet Waterがこれまでの評価研究で測定した影響だけではなく、きれいな水を利用できるようになると、健康状態の改善、就学率の向上による教育機会の増加、1日に何時間もかけて水を集める女性や少女の生活の変化など、コミュニティ内の変化のきっかけとなることが分かっています。きれいな水へのアクセスがコミュニティに与える多面的な影響により、この分野への介入は、プロジェクトの場所やアプローチによって、1ドルの投資に対して3ドルから34ドルのリターンをもたらすことが分かっています[2]。

–今後の課題は何でしょうか？

清潔な水へのアクセスの必要性は、依然として世界的な緊急課題であり、国連は「SDGs（持続可能な開発目標）」の一つとして掲げています。Planet Water Foundationとコロンビアスポーツウェアのような組織の共同プロジェクトを通じて、私たちはすべての人のための幸福の向上に向けて前進を続けています。

[1] 世界保健機関およびユニセフ；飲料水と衛生に関する進捗状況：2014年版
[2] 世界保健機関、2004年；世界レベルでの水と衛生の改善に関するコストと便益の評価