コロンビアアンバサダーであり、登山ガイドとしてコロンビア製品を実際に使用している伊藤伴(いとう ばん)さんが、登山の“三種の神器”である「シューズ」「バックパック」「レインウェア」の選び方をレクチャー。第2弾は「バックパック」編をお届け。
登山のシーンにおいて“三種の神器”と呼ばれる「シューズ」「バックパック」「レインウェア」の選び方を、その道のプロがご紹介。レクチャー役を務めるのは、日本山岳ガイド協会認定の登山ガイドとして活動し、コロンビアアンバサダーとして実際にコロンビア製品を使用する伊藤伴さん。レクチャー企画の第2弾は、目的やシチュエーションに応じたサイズ選びが重要な「バックパック」編をお届けします。登山の三種の神器 ②「バックパック」の選び方
「バックパックは容量別に、20L以内の『ワクレラ18L バックパック』、20から39Lの『ワイルドウッド30Lバックパック』、40L以上の『ワイルドウッドEXP 50L+10L バックパック』をご紹介します。どのモデルも撥水機能のオムニシールドを搭載しており、用途に応じた素材や形状の異なるポケット類も豊富なので、それぞれの特徴をチェックして登山スタイルに合うものを選んでください」(伊藤)『ワクレラ18L バックパック』
「日帰り登山・ハイキング・日常使いなどのシーンにおすすめのサイズ感なのが、『ワクレラ18L バックパック』。100デニールの高強度ナイロン素材を使用することで軽量性と耐久性を兼ね備えつつ、ボトムには耐摩耗性と引き裂き強度に優れたリップストップ構造のExtreemaを採用しているのが特徴です。ロールトップタイプはバックパックの中に雨が入るのを防げますし、開け閉めのしやすさも使いやすいポイント。メインコンパートメント内部にはオープンポケットがあり、さらにフロントポケットはメッシュ仕様で、“お気に入りのものを入れてテンションを上げて山へ行こう”という意味から、“エンジョイポケット”と名付けられた仕切りが内部にあり、見せる収納を楽しめます」(伊藤)『ワイルドウッド30Lバックパック』
「“ワイルドウッド”シリーズは容量別に5種類のラインナップがあり、これはその中の30Lモデルです。先ほどのワクレラ18Lより強度の高い420デニールのナイロン素材を採用していて、日帰り登山や1泊2日の山小屋泊などに最適。大小多くのポケットがあり、荷物をさっと取り出せるのが便利です。最大の特徴は、ウェストベルトがワンタッチで取り外し可能なこと。移動中など邪魔になるシーンでは取り外すことができるので、シチュエーションに合わせて調整しましょう」(伊藤)『ワイルドウッドEXP 50L+10L バックパック』
「雨蓋を伸ばすことによって、50Lからプラス10Lの60Lまで荷物を収納できる大容量モデル。山小屋泊からテント泊登山まで対応可能のスペックで、自分は開発の段階からサンプルテストなどで携わらせていただきました。強度の高いExtreemaに加えて、ボトムやトップ部分には優れた耐久性と防水効果を持つ3層生地・X-Pacを採用しています。メインコンパートメントはセパレート収納が可能な2気室構造になっていまして、下にテントなどを入れた場合でもさっとアクセスできるのが使いやすいですね。さらに間仕切りを外して、1気室の寸胴型にすることも可能です」(伊藤) 〈伊藤伴さんの好きポイント&使用レビュー〉 「フロントポケットはメッシュかつ横に伸びるマチがあり、見た目以上に荷物が入るので、僕はここに行動食や脱いだウィンドシェルなどを入れますね。サイドのポケットの片方はドリンクなどを入れるのに適したメッシュ、もう片方はトレッキングポールなど尖ったものを入れても破れないようにナイロン素材に変えていただきました。ショルダーやウェストは背負いやすいように、当初のサンプルより硬さを出しました。僕はこれで6000mを登りましたし、師匠はエベレストにも登りましたね」(伊藤)登山には用途やシチュエーションに合ったバックパックをCHOICE!
「“ワイルドウッド”シリーズに関してはさまざまな容量のラインナップがあり、ガイドに必要な装備など持ち運ぶものが多い僕は50L以上を使用することが多いです。ただし、日帰りや1泊2日の登山などでは、それ以下のサイズのモデルでも十分な容量や機能を備えていますので、目的に応じて使いやすいモデルを選んでみてください。もちろん、僕が開発から携わった『ワイルドウッドEXP 50L+10L バックパック』もこだわりが詰まっているのでぜひ」(伊藤) コロンビアスポーツウェアジャパン公式Instagramでは、本企画のリール動画も公開しています。こちらからぜひご覧ください。Text:ラスカル(NaNo.works) Photos:大石 隼土