登山の三種の神器 ③「レインウェア」の使い方
「コロンビアのレインウェアには、通年無積雪エリアで着用可能かつ残雪期でも問題ないスペックを備えた『マウンテンズアーコーリングIVジャケット』や、ライトアウトドアから本格的な登山まで対応する“エンジョイマウンテンライフ”シリーズのセットアップなどがあり、詳細は前回の記事で紹介しています。今回は“エンジョイマウンテンライフ”シリーズのジャケットを着用しながら、その機能や正しい着用方法を紹介します」(伊藤) コロンビアのレインウェア(メンズ)一覧コロンビアのレインウェア(ウィメンズ)一覧
レインウェアの大切な役割とおすすめの使い方
「登山で起きてほしくない症状の1つに低体温症があり、夏の時期でも北アルプスなど標高の高い山や、天候などの条件によってはより低い山でも起きてしまうリスクのある症状です。その大きな要因とされているのが“濡れ・風・低温”の3つです。それらから身体をしっかりと守ることができるのが、一般的なビニールカッパにはない、レインウェアの大きな役割です。コロンビアのレインウェアは防水透湿機能のオムニテックを備えているので、雨による外からの濡れを防ぐのはもちろん、発汗による内部の湿気を外に逃してくれます。この機能のおかげでウェア内をドライな環境に保つことができ、自分のかいた汗で冷える、といったことを防げます。また一般的に“風速1m/秒で体感温度が1℃下がる”と言われていますが、稜線など風が強い場面ではレインウェアを着ることで、強風による冷えを防いでくれます。加えて、岩などで擦れても破けない耐久性があるのもポイント。僕は少々雑に扱ってもいいのがレインウェアだと思っていまして、テント泊の際に結露で濡れないために身体や荷物の下に敷くこともあります」(伊藤)登山における基本的なレイヤリングの考え方
「まずレイヤリングとは、機能が異なるウェアを重ね着することによって、登山の場面で身体を快適な状態に保つウェアリングの考え方。そしてレイヤリングにおいてウェアは、ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーという3つのカテゴリーに分けられます。ベースレイヤーは肌に直接触れるウェアのことで、汗を吸水して肌面を常にドライに保つ役割。ミドルレイヤーはベースレイヤーから汗などの水分を受け取って、保温・通気のバランスを調整します。そしてアウターレイヤーは一番外側に着るレインウェア・ウインドシェル・中綿ジャケットなどのことで、雨・風・雪から身体を守る登山において重要なウェアです。例えば保温力を高めるためにダウンジャケットと組み合わせる場合、レインウェアは一番外側に着用し、冷たい雨や外気の侵入を防ぐようにレイヤリングするのが正解です。“保温性”については『なるほどの理由あり! “保温力”から見る、コロンビアの高性能ウェアの秘密』
記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください」(伊藤)
さまざまなシーンごとでおすすめのレイヤリング
「登る山のレベルや気候条件などに応じて正しいレイヤリングを選択すれば、より快適に楽しむことができます。例えば日中と朝晩の寒暖差が大きい秋山登山では、汗冷え対策として吸湿速乾性に優れた化繊系のベースレイヤー、行動着として軽量で柔らかく身体に負担の少ないミドルレイヤー、冷たい雨や冷気から身体を守る3レイヤーのレインウェアなどをレイヤリングするのがおすすめです。レイヤリングの詳細はこちらで紹介しているのでぜひ一度チェックしてみてください。登山のシーンに応じて最適なレイヤリングを工夫しましょう」(伊藤)高機能なレインウェアと正しいレイヤリングで登山を快適に!
天候の影響をダイレクトで受ける登山では、レインウェアの役割や基本的なレイヤリングなどをしっかりと理解した上で、あなたの好みやシチュエーションに応じた1着をゲットしましょう。コロンビアスポーツウェアジャパン公式Instagramでは、本企画のリール動画を公開していますのでそちらもご覧ください。Text:ラスカル(NaNo.works) Photos:大石 隼土