奥秩父の森は、雨のなかで輝く
山での一夜を過ごして朝起きると、森は雨のなかだった。 「奥秩父の山は、雨が似合うんです。こんな天気の日ほど、遊びに来てほしい」 甲武信小屋の小屋番さんのこんな言葉に送られて、山小屋を発つ。小屋番の言葉通り、雨に濡れた苔が生き生きと輝いている。雨に唄う奥秩父の森を、伊藤さんはさっそうと駆け下っていった。

▲レインウェアに身を包み、雨の森へ。雨でも楽しめるのが奥秩父の良さだ。
山小屋泊登山の装備

レイヤリングのアドバイス
山やシーズンによってレイヤリング(ウェアの重ね着の方法)にも工夫が必要になる。裏地が格子状になっており朝夕の防寒はもちろん、行動中も樹林の登りは暑いけれど、立ち止まると寒くなるというケースもある。そんな時に秋山はもちろん、年中通して伊藤さんがおすすめするのがマウンテンハードウェア『マウンテングリッドジャケット』だ。 「裏地が格子状になっており、網目の部分が非常に薄いので汗のヌケがとてもいいのが特徴です。山での行動中、脱ぎ着せずにずっと着続けられる貴重な1枚。また、肌触りもよく、半袖の上に直接着用しても快適な着心地です」 『マウンテングリッドジャケット』をベースにすれば、朝夕の防寒に使うインシュレーションジャケットとレインウェアをプラスするだけで山小屋泊登山に必要なレイヤリングをカバーすることができる。
▲『マウンテングリッドジャケット』18,700円(税込/販売終了した商品です)汗抜けがよく、急な登りでもオーバーヒートすることなく着用できる。程よい保温性があるので休憩時にも最適。一日を通して着続けられる、秋冬の登山にぴったりの一枚。

▲(左)『T3 ジャケット』27,500円(税込/販売終了した商品です)、(右)『T3 パンツ』24,200円(税込/販売終了した商品です)

▲(左)『ゴーストウィスパラーULジャケット』52,800円(税込/販売終了した商品です)、(右)『アセントパンツ』16,500円(税込/販売終了した商品です)

▲『MHWロゴトラッカーハット』3,850円(税込/販売終了した商品です)

▲『パインライト 3』39,600円(税込/販売終了した商品です)
●プロフィール
Text:川口穣 Photos:矢島慎一