世界最高峰のバスフィッシングシーンで活躍するプロ・アングラー伊藤巧とコロンビアがコラボした2025アイテムが登場!

全米バスフィッシングトーナメントの『B.A.S.S. バスマスターエリートシリーズ』に6年連続で参戦しているコロンビア・スポンサードアスリートの伊藤巧さんと、彼の活動をサポートするコロンビアの2025年コラボアイテムが発表されました。伊藤さん自ら3点の最新作を説明する中で、コロンビアとともに戦う理由が語られます。

アメリカで必要なのは、天候に関係なく釣りに100パーセント集中できるウェア

「今ではバス釣り界隈の定番になっているものもあるんですよ」と本人が話すように、釣りファンの間でも大きな注目を集めている伊藤巧×コロンビアのコラボアイテム。その2025年モデルが発売される記念に、今回は伊藤さん自身に3点の最新作を説明していただきました。

その前に、伊藤さんが挑んでいる『B.A.S.S. バスマスターエリートシリーズ』について触れます。平たく言ってしまえば、日本でも愛好者が多いバス釣りの大会。ただし、世界最高峰と称されるだけにスケールが桁違い。毎年2月から9月まで広大な北米の9カ所を転戦し、各大会の獲得ポイントで年間ランキングを競います。

加えて、シリーズの合間に年1回開催される『バスマスタークラシック』にも伊藤さんはチャレンジしています。出場できるのは前年のランキング上位者のみ。しかも優勝賞金は破格の30万ドル(4500万円)。「ここでチャンピオンになれたらすぐに引退してもいい」と公言している、伊藤さんが最終目標に定めている特別な大会です。

果たして全米を舞台にする『B.A.S.S. バスマスターエリートシリーズ』とはどんな戦いなのか。その一端に関して、2024年のインタビューでは「1日5時間ボートのアクセルを踏みっぱなしで、3時間の釣りをする」と教えてくれました。また、同シリーズで初優勝した経緯を聞いた2021年には、アメリカの釣りについても話してくれています。

前回の取材記事はこちら

 

「向こうは自然環境との戦いでもあって、相当に過酷です。緯度が高いところは凍えるほど寒いし、逆にフロリダあたりに行けば焦げるほど暑い。ですから、天候に関係なく釣りに100パーセント集中できるウェアが必要になります。コロンビアが凄いのは、様々なスポーツウェアをつくっているところです。どんな環境や天候でも必ずマッチするアイテムがあるんですよね。場合によってはスノー系のラインナップからも提案してもらえるのが心強い」

各ロケーションや時期で異なる環境と対峙しながら、誰よりも優れた釣果を挙げなければならない。そんなハードなアウトドアスポーツをともに戦う伊藤さんとコロンビアがつくり上げたコラボアイテム。では、2025年モデルを伊藤さんに紹介してもらいます。

Cold Spider™ Hoodie コールド スパイダー フーディ
一番オシャレなフィッシングウェア

 

これもベースはコロンビアのウィルキンソンというシリーズながら、フィッシング仕様が施されているコラボアイテムです。ファスナーの引手が、グローブをしたままでもつかみやすいループ形状になっているのがいいですね。ちょっとした降雨でも、雨水が当たりやすい部分は撥水加工されているので便利。着ると暖かいんですよ。ウィルキンソンと同様の防風素材なので、移動中のボートの上で重宝します。
そしてカラーリングも、僕のバスボートやトーナメントウェアで使っているブラック、イエロー、レッドに合わせてもらいました。釣りのメーカーからも様々なウェアが出ていますが、個人的にはコロンビアが一番オシャレでカッコいい。何よりアウトドアブランドとして、他とは違うものづくりの本質を感じます。

 

 

 

▲『コールドスパイダーフーディ(メンズ)』¥16,500(税込)

Viporridge™ PFG M バイパーリッジ PFG M
釣りで使うベストサイズ!

 

このバイパーリッジのコラボモデルは、コロンビアのフィッシングに特化したPFG(Performance Fishing Gear)に属していますが、元々は釣り専用ではありませんでした。ポケットが多くてめちゃくちゃ使いやすいのに、かなりのお手頃価格。それが気に入って(陸から釣る)おかっぱりで使っていたら、業界の認知度が上がったバッグです。
伊藤巧監修ということで、2025年モデルは僕のフィードバックを最大限生かしてもらいました。前年モデルから見た目に大きく変わっていませんが、重いものを入れても形が崩れないよう、芯材の追加で強度をアップ。上面のフタ部分も、そこで簡単な作業ができるようフラットに仕上げています。底面は汚れに強い防水加工。ストラップには、片手で長さ調節ができるジェットグライド機能を装備。釣りで使うベストサイズにもなっている。ここまでフィッシングに目を向けてもらえたコラボができて、本当にうれしいです。

 

 

▲『バイパーリッジ PFG M(ユニセックス)』¥8,800(税込)

SABER™ Ⅵ MID OUTDRY™ セイバー シックス ミッド アウトドライ
目立つ赤がカッコいいカラーコラボモデル

 

 

長年愛用しているセイバーの最新モデルに、僕がトーナメントで着ているウェアのイメージを取り入れてもらった“コラボカラー”のシューズです。テックライトウルトラというミッドソールが最高ですね。軽くて柔軟性があって、クッション性も高い。元はハイキングシューズですが、僕も長年使い続けており、バス界隈でも履く人が増えたように思います。
降雨の大会では、ミッドカットをレインウェアに合わせて履くことが多いです。水の侵入を防ぐアウトドライが採用されており、さらにソールが濡れたボートの上でも滑りにくい。これは本当に助かります。晴れた日は、エレクトリックモーターの操作で自由度が高いセイバーのローを。状況に応じて同系統のシューズが履き分けられるのも気に入っているところです。とにかく、目立つ赤が入っているのがカッコいいですね。

 

 

▲ 『セイバー シックス ロー アウトドライ(メンズ)』¥15,950(税込)(左)、
セイバー シックス ミッド アウトドライ(メンズ)』¥16,940(税込)(右)


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これら最新コラボアイテムを携え、伊藤さんは6シーズン目の『B.A.S.S. バスマスターエリートシリーズ』を戦います。目標は、挑戦初年度から変わらず毎年1回の優勝と、『バスマスタークラシック』のチャンピオン獲得。すでに渡米し今年の戦いに臨んでいる伊藤さんを、これからも追いかけていきます。


 

PROFILE

伊藤 巧(いとう たくみ)

国内で数々の功績を収め、 2019年より本場アメリカのB.A.S.S.ツアーに参戦、参戦初年度にしてバスマスター・セントラルオープン年間4位となる。2020年は最高峰であるエリートシリーズへ昇格し、2021年セントローレンスリバー戦、2024年にスミスレイク戦で優勝を果たす。日本のみならず海を渡ったアメリカでも偉業を成し遂げるプロアングラー

Twitter:@takumi_no_oheya
Instagram:@takumiitou4663

Text:田村 十七男
Photos:大石 隼土