山頂を目指すだけが登山の魅力じゃない!初心者でも楽しめるおすすめのロングトレイル

山頂を目指すのではなく、歩く旅を楽しむという登山のひとつの形「ロングトレイル」にフィーチャー! 道中で寄り道をして訪れた土地の観光を楽しめ、自分のレベルに合わせたハイクもできる初心者にぴったりのスポットを、全国から厳選して紹介します。

アウトドアを満喫できるアクティビティとして、登山は今や幅広い層に定着していますが、山頂を目指す以外の形で山好きの人々に愛されているのが「ロングトレイル」! ロングトレイルとは「歩く旅を楽しむために作られた道」のことで、多くの場合で“ロング・ディスタンス・トレイル(長距離トレイル)”を意味します。 街と接続するコースも多いため途中で観光を挟む楽しみがあり、初心者は自分のレベルに合った区間だけのハイク(セクションハイキング)も可能! 通常の登山道と比べて整備が行き届いていないルートや、難易度の高い箇所もあるため事前確認は必要ですが、その先には一般的な登山では味わえない醍醐味が待っています。 今回は、初心者にもおすすめのロングトレイルコースを、全国のスポットから厳選してご紹介!

日本全国!初心者におすすめのロングトレイルコース7選

【東北】

みちのく潮風トレイル(全長:1,025km)

東北の美しい海の景観と、歴史や文化、震災からの復興を感じるトレイル 青森県八戸市と福島県相馬市をつなぐ、東北太平洋沿岸の1,000kmを超えるロングトレイルが『みちのく潮風トレイル』です。日本中のロングトレイルの中でも、オンリーワンの魅力はなんと言っても海の景観! 海岸段丘(青森県八戸市〜岩手県宮古市)やリアス海岸と旧街道(岩手県宮古市〜宮城県石巻市)、歴史や人々の暮らしが近い仙台平野(宮城県石巻市〜福島県相馬市)といった、東北ならではの風景の数々が満載です。こちらのロングトレイルでは、道中で市街地に寄り道をして、東北エリアの新鮮な海の幸を楽しむのもおすすめ。そしてルート上には「奇跡の一本松」をはじめとする多くの震災遺構があり、東日本大震災からの復興の様子を肌で感じることができる「歩くための道」でもあります。難易度が高いセクションも存在するので、ルート情報を事前に確認するようにしましょう。

▼INFO https://m-tc.org/ ▼画像提供 🄫Koji Iwama

【中部】

富士山ロングトレイル(全長:約170km)

富士山を一周するロングトレイルで、新たな魅力を再発見! 登山を愛する者にとって、避けては通れない存在といえば富士山。そして2021年8月8日の「山の日」から、富士山をさらに楽しむためのコンテンツとして新たに誕生したのが『富士山ロングトレイル』です。富士山を取り囲む登山道と、歴史を感じられるロード区間を繋いだ総距離は約170km。富士山を中心とした東西南北の4つのエリアには、初心者から中上級者までのレベルに応じた多彩なコースがあり、日帰り登山や宿泊施設を利用した縦走などのスタイルも楽しめるので、無理なくロングトレイルにチャレンジすることができます。富士山に登ったことがある方も、富士山を一周するロングトレイルで新たな魅力を再発見しましょう。

▼INFO/画像提供 https://fujisan-lt.jp/

霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル(全長:38km)

“にっぽんのまんなか”を歩く、眺望が抜群のトレイルコース 国定公園のある長野県の中信高原や、霧ヶ峰・美ヶ原高原に連なる日本列島の中央分水嶺を踏破するトレイルコースが『霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル』です。公式ルートは、長野県の長門牧場から白樺湖、霧ヶ峰、和田峠などを経て美ヶ原高原に至る全長38km。眺望の良い稜線を歩く道のりは、「“にっぽんのまんなか”を歩く」という謳い文句にふさわしい体験となるでしょう。こちらのトレイルでは、SDGsの観点からルートの維持に努めるツアーを実施中なので興味のある方はぜひ。また、エコミュージアム“ながわ”(トレイルゲストハウスセンター)が移動手段・宿・飲食などをアドバイスするセルフガイド・トレイル・ツアーも提案中!

▼INFO/画像提供 https://www.c-trail.com/

【関東〜関西】

東海自然歩道(全長:1,697.2km)

現代版の“東海道五十三次”で、日本の自然と貴重な文化財に出会う ここで複数の都府県を横断するスケールのロングトレイルをご紹介。東京の「明治の森高尾国定公園」と大阪の「明治の森箕面国定公園」をつなぐ『東海自然歩道』は、11都府県(東京都・神奈川県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・三重県・滋賀県・奈良県・京都府・大阪府)にまたがり、全長はなんと1,697.2km!(全コースを歩くと40日〜50日ほど!) 現代版の“東海道五十三次”は「直に自然に触れ、埋もれがちの貴重な文化財に出会うこと」を条件にスポットが選定され、各都府県を国定公園でつなぐコースには、名勝地・旧街道など歴史を感じさせる魅力が満載です。難易度が高い箇所も存在するため、初心者はコースやルートの状況を事前に要確認!

▼INFO http://www.tokai-walk.jp/ https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/pick-up/long-trail/tokai/

【関西】

京都一周トレイル(全長:132.7km)

コースを区切れる初心者向きのコースで、自然も観光も満喫 神社仏閣など歴史的な建造物が数多く存在する京都。一方で、市域面積の約75%を占める森林や鴨川をはじめとした河川など、豊かな自然の景観が土地の魅力です。その京都をぐるっと回る『京都一周トレイル』は、大きく分けると京都の伏見桃山から嵐山や苔寺に至る全長約84kmのコースと、田園風景に囲まれた京北地域を巡る全長約48.7kmのコース。最寄りの公共交通機関から気軽にアクセス可能で、駅やバス停などを起点にコースを区切って楽しめるため、自分のレベルに合わせたトレッキング計画を立てられます。トレイルと併せて、世界遺産の有名な寺院や神社だけではなく、ガイドブックには載らない穴場にも訪れてみましょう。

▼INFO https://ja.kyoto.travel/tourism/article/trail/ ▼画像提供 京都観光Navi

【中国】

広島湾岸トレイル(全長:293.8km)

4市5町にまたがるトレイルで、世界遺産や日本遺産に出会う 4市5町にまたがり、“47山60峰14峠18河川3瀬戸4島”を越えて歩く『広島湾岸トレイル』。全長293.8kmのコースは、世界でも類を見ない“都市隣接周回型”のトレイルとして知られています。トレイルのコースは大きく分けて広島コース、宮島コース、瀬戸コース、エキミナミコース、エキキタコースの5つで構成。世界遺産はエキミナミコースの原爆ドームと宮島コースの厳島神社があり、旧海軍で日本遺産の呉市と、旧海軍兵学校の江田島市は瀬戸コースに含まれます。広島湾岸トレイルのすべてが詰まったHWTコースマップ(CD-map)を入手して自由に楽しむのも、初心者はまずコースをカスタマイズできるガイドシステムを利用するのも◎!

▼INFO/画像提供 https://hiroshima-wangantrail.jp/

【九州】

九州自然歩道(全長:3,000km)

九州の自然と文化を満喫!名所尽くしの壮大なロングトレイル 総延長3,000kmで、九州7県にある国立公園4ヵ所、国定公園4ヵ所、県立自然公園30ヵ所を経由するというスケールの『九州自然歩道』は、1980年に全線開通した日本でも歴史あるナショナル・ロングトレイルです。カルスト台地の平尾台や太宰府などを通る福岡県内コース、7つの自然公園や五島列島などの景観が変化に富む長崎県内コース、多数の温泉が湧き宿泊施設も豊富に存在する大分県内コースなど、道中には立ち寄りたい魅力的なスポットが随所に存在しています。5〜10kmの日帰り旅から数百kmにわたる歩き旅まで、あなたのスタイルやレベル、使える時間に応じてコースを選択して、九州の自然と文化をとことん満喫しましょう。

▼INFO/画像提供 https://kntf.jp/

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