「絵で壁を越える」ペインティングアーティスト ミヤザキケンスケ

ペインティングアーティスト・ミヤザキケンスケさんとコロンビア、そして人気アウトドアファッションメディア「GO OUT」のコラボが実現!コラボシューズの発売にあわせて、ミヤザキケンスケさんへの過去のインタビュー記事を紹介します。

屋外でのペイントイベントに数多く出演しているペインティングアーティストのミヤザキケンスケさん。各地の人々と一緒に絵をつくりあげていくワークショップスタイルを得意とする彼の活動範囲は国内にとどまらず、ウクライナやケニアなど世界を舞台にした『Over the Wall 世界壁画プロジェクト』を推進するプロジェクトリーダーでもあります。そんなミヤザキさんの取材記事から4年となる2021年冬、コロンビアと人気アウトドアファッションメディア「GO OUT」とのコラボレーションが実現しました。今回は、4年前の記事を再掲し、コラボレーションへ繋がるストーリーを感じていただけたらと思います(これを読んだらきっと欲しくなる!?)

▲ミヤザキさんが一点一点ペイントした限定コラボシューズ『Columbia×GO OUT Arque』は、GO OUT Onlineにて予約販売中 ※2021/11/29(月)23:59まで ※画像提供:GO OUT Online

※この記事は、CSJ magazineで2017.12.20に掲載された『「絵で壁を越える」ペインティングアーティスト ミヤザキケンスケ│Columbia User's File』の内容を再編集し、増補改訂したものです(着用ウェア、掲載商品は取材当時のものとなりますので、一部取扱がない場合がございます)

コロンビアとの縁

──今年(2017年)の4月に松屋銀座と阪神梅田本店で行われたポートランドをテーマにした特設イベントにて、ポートランドに拠点を置くコロンビアもブース出店しておりましたが、成田空港から唯一の直行便を運航しているデルタ航空のブースにミヤザキさんの大きな絵が飾られていました。ミヤザキさんとコロンビアの縁を感じました。 デルタ航空さんとは2015年に東京ビッグサイトで行われた「Tourism EXPO Japan」のデルタ航空さんのブースで絵を描かせていただいてからのお付き合いになります。ハワイやポートランドをテーマにした絵など、これまで5回ご一緒させていただきました。

▲2017年開催ポートランドフェアのデルタ航空ブースにて飾られていたミヤザキさんの絵画

▲2017年開催ポートランドフェアのデルタ航空ブース

──松屋銀座の絵はポートランドに行きたくなるような素敵な仕上がりでしたが、実際にポートランドには行かれたのですか? いや行ったことはなくて(笑)。資料をいただいて想像しながら描きました。でもポートランドの資料を見たり、話を聞いているうちに行きたくなってしまったので、近いうちに旅行で行こうと考えています。

現地の人々と一緒に絵を作り上げていく

──ウェブサイトを拝見すると、今年はウクライナで壁画プロジェクトを行われていますね。 壁画プロジェクトはウクライナで3カ国目になります。最初はケニア。日本とケニアをつなぐ活動として、ナイロビのスラム街にある小学校に壁画を描きに行きました。そこでの経験が今の僕の、現地の人々と一緒に絵を作り上げていくスタイルに繋がっています。

▲2017年、ウクライナ壁画プロジェクト

かつて出演した『あいのり』(フジテレビ系列にて1999年~2009年放送されていた恋愛バラエティ番組。ミヤザキケンスケさんは、「宮ケン」の名前で参加)でフィリピンの孤児院で龍の絵を描き、子供達にとても喜んでもらった経験があったので、ケニアでも同じように喜んでもらえると思い、小学校の壁に大きな龍の絵を描きました。 でもフィリピンでの思い出とは違い、ナイロビの子供達は僕の描いた龍を怖がり、登校拒否をする子までいました。滞在2週間のうち、10日間を龍の絵に費やしてしまった僕は、すぐに龍の絵を消し、子供たちがリクエストしてくれたバオバブの木やライオンを、時間が足りないので子供たちに手伝ってもらいながら描きあげました。結果的には、現地のみなさんにとても喜んでもらえて。僕にとってのターニングポイントとなった出来事でしたね。

▲2006・2010年、ケニア壁画プロジェクト

それまで、アーティストは自分の内から出る想いを一人で創っていくものだと考えていた僕は、このケニアでの体験を機に、皆で一緒に創り上げていくスタイルに出会い、世界各国の人々と一緒に絵を描いていく『Over the Wallプロジェクト』に繋がっています。

▲2016年、東ティモール壁画プロジェクト