若くして国際バストーナメントで優勝し、現在では自身のYouTubeチャンネル『秦拓馬☆俺達。チャンネル』が大人気のプロアングラー・秦拓馬さんが、釣り初心者に向けてその魅力と始め方をレクチャー!
アウトドア界隈を飛び越えて、今まさにブームとなっている“釣り”! 未経験から始める若者も多く、女性たちの間では“釣りガール”という言葉も生まれています。そして、コロンビアはこれまでもアングラーのニーズに応え、快適なフィッシングライフを実現するアイテムをリリースしてきました。そこで今回は、釣りブームを後押しする初心者向けの入門企画をお届け。先生役で登場するのは、YouTubeチャンネル『秦拓馬☆俺達。チャンネル』が大人気の個性派プロアングラー・秦拓馬さん。自身のこれまでの釣り人生を振り返りながら、その魅力と始め方をレクチャー! 併せてビギナーにもおすすめのコロンビアのフィッシング・アイテムも紹介します。
原点は“真っ白な”ブラックバス。秦拓馬が振り返る釣り人生
長野県生まれ大阪育ち、3歳から釣り名人の祖父と川へマス釣りに行っていたという秦さん。小学5年の時から大阪の淀川に友人とフナ釣りへ。当時は釣りブームだったのもあって、釣りをする子どもが多かったそうです。そんな中、秦少年の心をわしづかみにしたのがブラックバス。それまで鯉、鮒、鱒といった和風な名前の魚しか知らなかったこと、友達の間でも釣れる人と釣れない人がいたことがやる気に火を付けました。「小学6年の時、淀川に通い続けて18日目。仕掛けに重りを付けて投げる練習をしていたところ、急に重くなって釣り上がったのは、なんと“真っ白な”ブラックバス! あれは子ども心になんとも言えない複雑な気持ちでしたね。その頃は家から10分ぐらいの釣り場に通って“1週間に10日間”釣りをする生活でした」

「初戦で4位になって勘違いが始まりましたね、ハハハハ! まあ毎日釣りをしていたので自信はありましたよ。その頃は淀川で年間5試合あり、琵琶湖でも年間5試合あって優勝もしていました。そして18歳で大学に入る時にプロになって、そこから賞金制のトーナメントに出られるようになったんです」


▲2019年のグレートアマゾンワールドフィッシングラリーでヒットさせたピラルク。(写真協力:秦拓馬さん)

▲個人でリバーギャングアワード獲得、teamJAPANでは優勝。両隣は共に大会に出場した並木敏成さんとマルコスさん。(写真協力:秦拓馬さん)
ただし、ほぼ365日ボートに乗る生活の影響でヘルニアを発症し、腰を手術することになった秦さん。2013年からは生まれ変わったような気分でTVや雑誌といったメディアを中心に活動していたそうですが、2016年には再びヘルニアを発症。それでも秦さんはその期間に、今の活動に繋がるアクションを起こしました。
「その時にYouTube進出の準備をして、2017年に入ってからはリハビリしながら『秦拓馬☆俺達。チャンネル』を立ち上げて、いろいろな釣り情報を発信し始めました。同時に2019年ぐらいまでは世界を転々と。毎月どこかの海外へ行って、海外の釣りと国内の釣りをミックスしながら動画を上げていきました。ただ、コロナ禍となった2020年からは日本に活動の軸を置いて、バス釣り・海釣り問わず楽しんでいます」

▲ブラックバスが食べるワカサギが巻き上げの際にルアーに引っかかることも。
釣りビギナーの始め方と、コロンビアのフィッシング・アイテム
今は世に言う空前の“釣りブーム”。コロナ禍でアウトドア志向が高まり、自然の中で密が避けられるレジャーとして若者や女性にも釣りが注目されています。ただし釣りをしてみたいと思っていても、何から始めていいのかは悩みどころ。そして一般的な釣りのイメージから誤解をしている人も多いかもしれません。 「初心者が釣りに抱くイメージは“さおを垂らしてゆっくり釣れるまで待つ”ではないでしょうか。それはどちらかというと海釣りで、バス釣りは常に動き回っていて、“待つものではなく探していく”。初心者の方で釣れないのにずっと待っているケースもあるので、それはまず伝えたいポイントです。道具に関しては好みもありますし、まずは釣り好きの知り合いがいれば聞いてみましょう。例えば、ルアーでいうと硬いものと柔らかいものが2種類あって、柔らかいものは初心者向き。今は投げて巻くだけで釣れるようなアイテムも充実しています。始めたばかりの頃は釣りまくって楽しさを知ってほしいですね。ただし、釣りをしたらいけない場所もあるので、地域や釣り場のルールを守って楽しんでください」
▲リールを巻きながら、場所や時期によってルアーにさまざまな動きをつける。

▲フィッシングスポットを探しながら、目視で見つけたブラックバスを指差す秦さん。

▲バス釣りに必要なロッド(竿)・リール・ライン・ルアー。バッグにはルアーや重りなどを入れている。

▲ルアーは多くの種類があり、状況によって使い分けるそうだ。
加えて、釣りをする時の服装も初心者が知りたいポイント。ちなみに、秦さんはアンバサダーを務める以前からコロンビアのウェアが好きだったそうで、そこにはある思い出が。

「オムニシェイドのウェアはもちろん、汗をかいたら涼しくなる“オムニフリーズゼロ”のウェアもめちゃくちゃ着ていて手放せないアイテム。6月から9月ぐらいは大げさではなく毎日着ています。逆に冬の寒い時は、身体の熱を反射して蓄える“オムニヒート”を搭載したジャケットを。そちらも毎日のように着ますね」

▲『サンライトマウンテン フルジップフーディー(販売終了した商品です)』 11,550円(税込)
また過去には秦さんとコロンビアがコラボグッズを制作し、グリーンのカモ柄でジャケットやハーフパンツ、キャップ、ハット、バッグなどをリリース。好評につきグレーのカモ柄で第2弾が制作され、その時のアイテムのひとつが、秦さんがこの日使っていたバッグ。さらに今年の秋冬には第3弾がリリースされる予定です。

▲秦さんが取材当日に使っていたバッグ。※こちらは第2弾で、現在は販売していません。
「僕がメディアに出始めた頃は、目立ちたがり屋なのでピンクやオレンジ、黄色といったとにかく派手なウェアを着ていました。ただし最近は魚に見つからない、自然に溶け込めるカモ柄が多いですね。ウェアに関しては快適であれば好みでいいかと。ただシューズに関しては、お世辞抜きにコロンビアのシューズが釣り業界では圧倒的に支持されています。釣りをやりこんでいる人ほど、みんなコロンビアの靴を履いていますね」

▲『ファセット サーティー アウトドライ(販売終了した商品です)』 15,400円(税込)
竿を持って釣り場に行けばみんな友達。思いつきで釣り場へGO!
取材の最後に、秦さんのこれまでの釣り人生の中で思い出に残っているエピソードを聞きました。「ある雑誌の取材で釣りに行った時の話です。その時は“ゆる~く釣りをしてください”と言われていたので、釣れなくてもいいぐらいの気持ちでやっていたところ、まさかの67cmという雑誌記録の魚が釣れたんです。のんびりしていたら急にルアーがドッグウォーク(左右に首振り)して何かに食われた。最初は45cmぐらいかと思っていたのですが、けっこう近距離まで上がってきて見えた瞬間に思わず“うわあっ!70(cm)ぐらいある!”って叫んだら、それまで寝ていた釣り業界の巨匠カメラマンがもうデッキの上でカメラを構えていました、ハハハ! 僕の自己記録は69cmなのですが、もしかしたらその時の方がインパクトはあったかもしれません」

▲『ウイルキンソンコーブ フーディー』 14,300円(税込)
幼少期から釣りを始めて、各年代で釣りと向き合ってきた秦さん。これまでのさまざまな経験から今たどり着いたのは、“竿を持って釣り場に行けばみんな友達”というハッピーな釣りの魅力でした。
「ひとりで行ったとしても、たまには釣り場にいる地元の人などに話しかけてみるのもいいと思います。YouTubeを見るよりも釣り場の情報を知ることができるし、明らかにバスフィッシングじゃないと思うおじさんとかでも、意外といい情報を持っていたりするんですよね。あとは釣りと一口に言ってもジャンルや楽しみ方は幅広くて、ハンティングのような釣りをする人もいれば、ちょっと1匹だけ釣りたい人もいれば、競技や世界記録に挑戦するような人もいる。その中から自分に合った釣りの楽しみ方をぜひ見つけてください」

※ソーシャルディスタンスを保ち、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております。
●プロフィール
1981年生まれ。「ダウザー俺達」の愛称で知られる個性派アングラー。2005年よりガイドサービスをスタート。ジャッカルプロスタッフとしてメディア、イベントに多数出演。
2015年 AFCオーストラリアフィッシングチャンピオンシップトーナメント優勝
2016年 インターナショナルフィッシングシリーズ準優勝
2019年 グレートアマゾンワールドフィッシングラリー リバーギャングアワード獲得&teamJAPAN優勝
Youtubeチャンネル『秦拓馬☆俺達。チャンネル』:https://www.youtube.com/channel/UC6IMGCz0Pjwt2icerqPIuZg
Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos: Masato Yokoyama