古着好きは必見!知る人ぞ知るコロンビア×ビンテージの魅力 〜古着のメッカ・町田を探索〜

圧倒的な古着のラインナップが愛されている町田の老舗ショップ 『DESERT SNOW 1st』

続いてコロンビアの小名木さん&日高さんと訪れたのは、数多くの古着屋が立ち並ぶ町田の中でも老舗ショップであり、下北沢にも6店舗を展開している『DESERT SNOW 1st』です。町田店は同グループでNo.1の圧倒的な物量を誇る“総本山”! その圧倒的なラインアップは何時間も店内を見ていたくなるほどで、ここは地元の人々はもちろんのこと、古着好き&ファッション好きたちが足繁く通っている人気ショップです。 こちらでも店長の栗山さんが厳選したコロンビアの古着を見ながらトーク! コロンビアの名作・フィッシングベストをはじめ、レアな掘り出し物に小名木さん&日高さんのテンションも上がっていました。

▲『DESERT SNOW(デザートスノー町田店)』店長の栗山さん

コロンビア フィッシングベスト(90年代)

日高さん:今はもっと軽くてより機能的なフィッシングベストが作られていますが、当時のこういう素材ならではの良さがありますし、やっぱりクラシックなフィッシングベストはカッコいいですね。 小名木さん:ポケットが当時から豊富で、ひとつひとつを何に使うかわからない人もいるでしょうね。 栗山さん:古着で買う方の中にはそういう人もけっこういると思いますよ。でも機能性というよりはファッション重視で、見た目の良さで重ね着したいから買う方が多いです。重ね着で言うと丈が短くて大き目のサイズの方が人気で、アウトドアではポケットの多さも役立ちますよね。 日高さん:今日僕が着ているのはPFG(コロンビアのフィッシングライン)のラインですが、フィッシングのために考えられたデザインって利便性はもちろんファッション的な観点からも魅力的です。フィッシングベストのディテールとしてまず思い浮かぶのはマルチポケットですが、ひとえにポケットといっても用途によって形やサイズもさまざまなので、この機能美は時代や流行に左右されない普遍的な魅力があるなと感じます。 栗山さん:アパレルのセレクトショップの方々が買い付けにいらっしゃるときなども、よくフィッシングのラインを見に来てくださって、「PFGのシャツやベストはありますか?」と聞かれることも多いです。 小名木さん:アメリカではフィッシングだけのカタログがあるぐらいで、日本でもジェネラルリサーチの小林(節正)さんという方がコロンビアのフィッシングベストを何十着も所有しているのですが、それをお借りしてアーカイブ展をやったことがありました。そのときも反響は大きかったですね。 日高さん:あとはフィッシングベストひとつを取っても、作られた年代によってコロンビアの名称やロゴが違うので、古着ではそういったところに注目するのも面白いと思います。

コロンビア トリニティ アルプス パーカ(70-80年代初頭)

日高さん:これもすごいですね、僕は古着で初めて見ました。 小名木さん:これは知らないな〜。 栗山さん:ちゃんとロゴも入っていて、この年代のタグって柄が入った裏地を使いますよね。 小名木さん:ウェストのベルトがコットンなんですね。 日高さん:タグを見なければ、パッと見ではいい意味でコロンビアっぽくない。 小名木さん:昔の生地感ってやっぱり“表情”が出ますよね。 日高さん:今だとやはり軽さとかをまず求められますが、ファッション的な観点で見るとこういう昔のやや固めでハリのある素材は、80・90年代のなんとも言えないムードが感じられていいですね。体のラインが出にくく、ボリュームあるシルエットになるのもオーバーサイズ好きにはたまりません。 栗山さん:この年代にアメリカのブランドが作っていたTHE・マウンテンパーカーという雰囲気ですね。

コットンウッドプルオーバー(90年代)

小名木さん:コロンビアでは昔からアノラック(プルオーバータイプのフード付きのアウターウェア)に力を入れているイメージがありますね。 日高さん:アノラックは少し着脱が面倒な部分があると思いますが、デザイン的にすごく好きですね。 栗山さん:これは状態もいいですし、個人的に好きなのは生地の“シャリ感”。この感じを今出そうと思ってもなかなか難しいですし、この時代のコロンビアのウェアならではだと思います。 日高さん:今でもコアなファンからは「当時のシャリ感で作ってほしい」と言われることはありますね。 栗山さん:90年代に出ているのは大体このシャリ感があるので好きですね。さらに当時、コロンビアさんはこれを8,000円代で売っていたというのがすごいお得感! 小名木さん:ありがとうございます! 企業努力です! 一同:ハハハハハ! 豊富なラインナップから厳選されたコロンビアの古着はどれも、あらゆるコロンビアウェアを見てきた小名木さん&日高さんも唸らせるものばかり! 最後に栗山さんにもコロンビアのイメージと古着の面白さを聞きました。 栗山さん:コロンビアはやはりフィッシングベストのイメージが強いですね。あとはアウターとインナーが別々になるインターチェンジ。あれが古着の場合だと、そろって仕入れられることがほぼない。インナーのフリースだけでも着られるので単品で出てきたりして、そういうのもコロンビアの古着ならではで面白いですよ。

時代とともに生まれた魅力的なコロンビアアイテムを探しに古着屋へGO!

現在では、コロンビアと言えば独自に開発したテクノロジーを搭載したハイスペックなウェアのイメージが定着していますが、これまでも時代とともに機能を追求してきたヒストリーがあり、同時にその時代にしか生み出せないカラー・素材感・デザインなどの魅力が存在していることを、今回のショップ訪問を通して気付きました。奥が深い古着&コロンビアの世界! また別の街のコロンビア古着企画に乞うご期待! ※ソーシャルディスタンスを保ち、安全に十分に配慮した上で取材を行っています。 ※記事内で登場したビンテージ商品は、発売時の商品名と異なる場合がございます。

INFORMATION

今回、訪問した古着ショップはこちら。 『danjil』 (住所)東京都町田市原町田6丁目24−17 マチダムセンビル101 (電話番号)042-720-8703 (営業時間)12:00〜20:00 公式HP:https://danjil.theshop.jp Instagram:https://www.instagram.com/danjil2/ 『DESERT SNOW 1st』 (住所)東京都町田市森野1-19-16小森ビル2F (電話番号)042-727-3660 (営業時間)12:00〜20:00 公式HP:https://desertsnow77.thebase.in Instagram:https://www.instagram.com/desertsnow1st/

Text:ラスカル(NaNo.works) Photos:大石 隼土