初めて買った古着がコロンビアというオーナーが厳選 SHOP②『SPOTMAN(スポットマン)』
続いて桝本さん&西尾さんと訪れたのは、『Mr.Chubby』と同じ並びにある、2018年にオープンした『SPOTMAN』。「皆が集まるスポットにしたい」というオーナー・大塚さんの想いから名付けたショップには、その店名通り、古着を介してストリートカルチャー好きな若者が集まり、情報交換の場としても支持されています。洗練されたデザインの店内には、90’sフレーバーの厳選されたビンテージアイテムをグッドプライスで揃えていて、大塚さんの繋がりから生まれるコラボアイテムやオリジナルグッズも人気! 「コロンビアの古着は、僕の求めたところに手が届くギミックがあるんですよね」と語る大塚さんに今回は、春夏向けパンツやショーツ、シャツやキャップなどを紹介してもらいました。「コロンビアの古着は掘れば掘っただけ発見がある」(オーナー:大塚さん)
大塚さん:これはコロンビアの90’sのコンバーチブルパンツ(パンツの途中で裾を切り離すことができる、着脱タイプのパンツ)で、ある意味、今になって旬のアイテムかなと。アウトドアあるあるで、裾が完品で残っているのがけっこう少ないんですよね。だいたいキャンプとかアウトドアで汚れちゃって、その部分を外して短パンとして履くので。そういうのをいい状態で見つけるのは、個人的に古着で探すときの楽しみですね。ローテクなので裾幅がちゃんと広がって、バギーショーツっぽく履けるのもいい。 大塚さん:こっちはPFGのパンツで斜めのクライミングポケットになっているのが特徴です。 西尾さん:ロゴも今にない感じでかわいいですね。 大塚さん:コロンビアの春夏はPFGが鉄板だと思うんですけど、ボトムスはあんまりないんですよね。 大塚さん: 90’sのバブルな時代は商品数もいっぱいあるんですが、それはコストパフォーマンスをあんまり気にしないで作っていたのかなと。このメッシュポケット、めっちゃいいですよね。この辺も古着だと釣り針とかが引っ掛かって破けていたり、岩場で座ってお尻の部分が破けていたりするのも多いので、これはいい状態です。このベルト部分もこだわってるのがうれしいですね。 桝本さん:こういうベルトは最近あまりないので古着の良さですよね。 大塚さん:短パンは何も限定せずに探すと、いいなと思うのはコロンビアが多い。ギミックがけっこう効いているのがほかのアウトドアブランドにはない魅力で、カラーバリエーションも多いですよね。 桝本さん:パープルとかイエローとかいろいろありますよね。 西尾さん:PFGはシャツのイメージが強かったので、古着でパンツって珍しいなと思いました。 大塚さん:現行にはないローテクな雰囲気とサイズ感が、コロンビアの古着の推しかなと思います。 桝本さん:ワンポイントもいいですね。今は“Columbia Sportswear Company”とは入ってないので。 大塚さん:このコロンビアのベストは“XCO”っていうライン。「Explore Columbia Outdoor」の略で、Exploreは頭文字がEですけどXになっていて。初めてこれを見たときに「なんだ!?」と思ったら、アクティブなライフスタイルウェアのラインらしくて。これはベストだからあまりコテコテしてないんですけど、ジャケットやシャツとかだと今っぽいテックなノリのものが多い。XCOはぜひ商品の企画でまたやってほしいなと思うんですよね。 桝本さん:そういうラインがあったのを知らなかったです。 大塚さん:前に袖が取れるジャケットもXCOで出ていて。このラインの広さが個人的にはコロンビアの良さかなと。僕が今日被っているメッシュキャップもコロンビアで、今はやってないと思うんですけど。他には小物系でバッグもあったりして。 西尾さん:キャップはサイドがメッシュになってて、ラインとかもかわいい。こういうバッグも初めて見ました。 大塚さん:あと、たぶん今のコロンビアでも定番で出してるアウトドアパンツ。これはサイドポケットがついていて、年代とかシリーズで紐の色が全然違ったりして。フラッシャー(右ヒップポケットにある大きなラベル)も昔は付いていて、個人的に萌えるポイントです。現行だとおそらくストレッチの効いたナイロンっぽい素材で出てますが、これはコットン地ですね。 桝本さん:だいぶ太いですね。ワイドな感じで今っぽく穿けそう。 西尾さん:現行で出ているものと比較すると違いが面白いですね。おっしゃる通り、今はナイロンが多いので、こういうコットンライクなパンツももっとあったらいいなって思いました。 大塚さん:これは夏のコロンビアといえばのシャツ。魚柄はやっぱコロンビアのイメージが強いし、タオル生地は海上がりに着たりしたら良さそうで、魚柄が多い中でこういう地図っぽい柄もあって。あとハーフボタンも、レディースだと逆になって出てますよね。現行にはないサイズ感で、これは3XLです。 桝本さん:アームもめちゃくちゃでかいですね。 大塚さん:そうですね。僕はお店でオリジナル商品もやるんですが、コロンビアが採用している配色は勉強になるなと思っていて。アヴァンギャルドすぎるモノも多いですけどね。僕はコロンビアがすごい好きで、高校生のときに初めて買った古着がコロンビアだったんです。GRTの半袖シャツで、生地にレーヨンが入ってて、メタルボタンがカッコ良くて。コロンビアの古着は掘れば掘っただけ発見がありますし、当時デザインを担当していた方に会えるなら、サンプリング元を聞いてみたいですね。「コロンビア×ビンテージ」の魅力を知る企画の第4弾はどの街へ!
町田、代々木上原〜下北沢に続いてお届けした高円寺では、ショップオーナーそれぞれの精通したトークから、「コロンビア×ビンテージ」の魅力を再確認! コロンビア店舗スタッフのおふたりも、現行のアイテムとの違いを知ることで、新たな発見があったのではないでしょうか。コロンビアというブランドのオリジナリティを深掘りするショップ訪問企画。今度はどの街へ訪れるのか──第4弾もお楽しみに。INFORMATION
Text:ラスカル(NaNo.works) Photos: 大石 隼土