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Chapter_2

エベレスト登頂・
アタックウェア開発

憧れがやまない世界の頂上エベレスト

世界最高峰、標高8848.86mを誇るエベレストはヒマラヤ山脈にあり、ネパールとチベットにまたがっている。異名の「チョモランマ」はチベット語で「大地の母神」を意味し、ネパール語では「サガルマータ(世界の頂上)」と呼ばれる。
近年、エベレストに挑む登山者は増加し、2024年現在で累計9000人を超えた。頂上付近で登山者が渋滞する写真が世界的に話題になったこともある。年間の登山登録者数は400人程度だが、登頂できる期間が短い上に、天候条件でピークアタックが集中してしまうのだ。エベレストは一般の登山家にまで開かれた山になった。しかし登頂成功率は約50%と言われる。登頂の厳しさ、何よりも「世界の頂」への憧れは今も昔も変わることはない。

難所の氷河帯アイスフォールを越えて

5月16日、標高5350mに位置するエベレストベースキャンプ(EBC)からC1(6050m)へ。往復7日間を計画した登山隊7名の山頂アタックが始まった。EBCを出てほどなくして、これまでに7回のエベレスト登頂を成功させてきた近藤氏でさえ、「できれば通りたくない」という難所、アイスフォールを越えていく。クレバスが口を開けている危険な氷河帯だ。登山隊員はEBCでアイスフォールを想定したアッセンダーの訓練も行ってきた。しかし例年雪崩を起こしているアイスフォールの崩壊はさらに進み、昔は5時間で行けたというC1まで12時間を要した。さらにC2(6450m)、C3(7300m)、そして最終キャンプであるサウスコルのC4(7906m)を目指す。

5月21日、登山隊7名がエベレスト登頂

今年、チベット側の許可が下りなかった登山隊がネパール側の南東稜ルートに流れてきた。山頂アタックに登山者が集中することを懸念した近藤氏は、渋滞での隊員の疲労を考慮して最終キャンプのC4に早めに到着、食事と休養に充てた。それでも14時に到着してわずかな仮眠を取り、山頂に向けて出発したのは20時だった。山頂からC4に戻るのに20時間はかかるため、ほぼ2日間睡眠が取れないことになる。
渋滞が起きる山頂付近はヒラリーステップと呼ばれるナイフリッジの難所だ。近藤氏は心身ともに疲弊する待ち時間を出来る限り短くしたいと考えて、あえて遅れて向かう作戦をとった。上下1本のフィックスロープで進むヒラリーステップでは登りが優先されるからだ。「うちのチームは先行する遅い隊を追い抜けるほどの脚力があった」。予備山行から隊員の力量と状態を把握し、長い遠征の中で絆を深めてきた「仲間」だからこそ決断できた作戦。2024年5月21日、近藤氏率いる登山隊7名は見事山頂に立ち、無事に下山を果たした。

極地で機能を発揮したコロンビアのウェア

エベレストの気温はマイナス20℃、山頂付近に至ってはマイナス30℃まで下がる。しかし登山隊員たちが冷えを感じることはなかった。シュラフとして着用したまま睡眠もとれたという。コロンビアと近藤氏の共同開発によるアタックウェアもまた大きな成果を果たすことができた。「すれ違った外国の登山者から、フード内側のゴールドプリントを見て『かっこいい』と言われました」。登山隊として行動をともにするアタックウェアでは、印象的なデザインもひとつの機能だ。近藤氏は2013年初めてのコロンビアとの取り組み、そして今回のプロジェクトを振り返り「50日間の遠征で快適に過ごせることを目指した。細部までわがままを聞いてくれて、限られた期間の中で粘り強く、素晴らしいウェアを作ってもらえました」と語った。

国際山岳ガイド

近藤 謙司

チョモランマ冬季北壁最高地点到達等の記録を持つクライマー。チョーオユーやチョモランマでは当時の最高齢登頂者を山頂に導き、アルプスではアイガー、マッターホルンのガイドとして活躍。2013年には、エベレストよりローツェへの連続登頂を成功させる。映画・テレビ・CMの出演やコーディネート、講演会や登山商品開発も積極的に活動中。著書に「エベレスト、登れます」(産業編集センター)がある。

エベレスト登頂をサポートした
アタックウェアの開発
WIN THE SUMMIT JACKET & PANTS

11年ぶりとなったコロンビアと近藤健司氏による
2024年のウェア開発では、
従来の熱反射保温機能「オムニヒート」より保温力が向上した
最新テクノロジー「オムニヒートインフィニティ」を採用。
氷点下30℃にもなるエベレスト山頂付近の
過酷な環境下においては、
十分な保温力を保ちながらも
軽くて動きやすいウェアが理想とされている。
「オムニヒートインフィニティ」は身体の熱を反射し
保温することにより、
ダウン量を抑えながらも保温力をキープすることが可能。
その結果、ウェアの軽量化と機動力の確保が実現でき、
登頂を目指す登山隊をサポートする
理想的な登頂アタックウェアとなった。

近藤健司氏がこだわったのは「遠征の50日間を快適に過ごせること」。そのため2013年モデル同様にセパレートタイプを採用した。ザックとポケットが干渉しない設計はもちろん、ジャケットとパンツが重なる部分のダウンを減らして足元の視認性を確保した。

Technology

OMNI-HEAT™ INFINITY

オムニヒートインフィニティ

身体の発する熱を反射し、ウェア内で高い保温性を発揮するコロンビア独自の熱反射保温機能「オムニヒート」。その進化形が「オムニヒートインフィニティ」だ。裏面に配したゴールドのリフレクティブドットが体温を効率的に反射して保温。従来モデルより優れた熱反射保温機能を発揮する。ゴールドドットを囲むブラック部には通気性があるため、ウェア内のムレを防ぐ。

快適性が向上したチンガード

酸素マスク使用時にも、しっかりフロントを留めることのできるワイドなチンガード。不使用時はバタつきを防ぐためにスナップで固定できる。

フロントポケットを装備

2024年モデルでは長期遠征登山に必要なフロントポケットを装備。ザックと干渉しない設計で、行動食や各種でデバイスなどの携行に活躍した。

袖口のウォッチウィンドウ

サムホールに加え、袖口にはウォッチウィンドウを配備。8000m級の高所登山では、1本約6時間の酸素ボンベの交換やログ確認にスマートウォッチは重要。

内側に配備した大型ポケット

激しく喉が渇く高所登山。2013年にも搭載された大型ポケットにはナルゲンボトルなどドリンクが収納できる。保温されたウェア内では氷点下の環境でも凍ることがない。