【クラフトビール好き必見】よなよなエールご担当者に聞く、アウトドア料理に合うビール7選!

独創的な味わいと個性的なネーミングのクラフトビールが大人気のヤッホーブルーイング!今回は同ブランドの代表作『よなよなエール』とコロンビアのコラボ企画で、ブルワー(醸造士)の森田正文さんにアウトドア料理に合うビールを紹介してもらいました。

『よなよなエール』『インドの青鬼』『水曜日のネコ』。これらの不思議な言葉の並びを見て「ハイハイ♪」となった方は間違いなくビール好き! もしくはピンと来なくても「どこかで見たことがあるような……?」と思った方はいるのではないでしょうか。そう、冒頭の3つはクラフトビールの名前で、それらを生み出したのは長野県軽井沢発・クラフトビールメーカー国内最大手として知られるヤッホーブルーイングです。 そもそもクラフトビールとは“小規模な醸造所がつくる多様で個性的なビール”のことで、日本においては1994年の酒税法改正以降に設立されたビール醸造所がつくるビールのことを指します。そして、国内のクラフトビール・ブームの火付け役として知られるヤッホーブルーイングは、本質を追求した多種多様なクラフトビールを個性的なネーミングとともに世に送り出すスタイルで、日本中・世界中にファンをつくってきました。

▲ヤッホーブルーイングで製造部門責任者を務める森田正文さん

今回の企画に登場していただくのは、若くしてヤッホーブルーイングで製造部門責任者を務める森田正文さん。2008年に新卒入社した森田さんは、ニックネーム制を導入しているヤッホーブルーイングでは“もーりー”と呼ばれ、同ブランドの中心人物として数々の人気クラフトビールを開発してきました。ビールの酸いも甘いも知り尽くし、アウトドア好きでもあるというもーりーさんにアウトドアでのキャンプはもちろん、昨今流行りのおうちキャンプにもぴったりな格別の一杯を厳選してご提案いただきます。

もーりーさんがおすすめする、アウトドア料理に合うビール7選!

ここからはもーりーさんがおすすめするビールの特徴を、それぞれのビールに合う料理とともにご紹介。加えて、おいしく飲むためのグラスはヤッホーブルーイングのイベント『よなよなエールの超宴』で、セミナーも開催しているドイツの名門グラス・ブランド『シュピゲラウ』からセレクト! 「ヤッホーブルーイングでは、よりビールに興味のある方に向けて、おいしく飲めるグラスや注ぎ方なども提案しています。クラフトビールはグラス次第で驚くほど味わいが変わりますし、とりわけ香りが特徴的。ピルスナー・ビールのように3度注ぎで泡をつくると香りにふたをしてしまうため、グラスを傾けてゆっくり内側を流れていくように注ぐのがおすすめです。あと、クラフトビールは温度が低すぎると香りの繊細な部分が立ちづらく、味もぼやけてしまう。冷蔵庫から取り出してすぐは5℃と言われていますので、あまりキンキンに冷やしすぎない方がいいかと。ただそんなことを言いつつ僕自身、夏とかは風呂上がりに缶からそのまま“よなよなエール”を飲んだりしますね、ハハハ! あくまでビールは気軽に楽しめる飲み物ですし、固く考えずにみなさんの好きなように飲んでもらえたらと思います!」(もーりーさん)

フルーティーでドリンカブルな1杯はさっぱりとした前菜に合う

【商品名】水曜日のネコ 【ビアスタイル】ベルジャンホワイトエール 【合う料理】さっぱりとした味付けの前菜、シーフード料理 【ヤッホーブルーイングおすすめグラス】<ビールクラシックス> ピルスナー

▲<ビールクラシックス> ピルスナー

ベルギーで生まれたベルジャンホワイトエールというスタイルの『水曜日のネコ』。ビールは一般的に大麦麦芽でつくられますが、こちらは大麦麦芽と小麦麦芽の両方を使用することで口当たりが軽い。風味付けのオレンジピールとコリアンダーシードがフルーティな印象で、普段あまりビールを飲まない方にもおすすめです。 「ビールは“味が薄いものから濃いものへ”というのがセオリーなので、バーベキューやキャンプなどで1杯目に飲むビールに悩んだときはこの“水曜日のネコ”をおすすめします。こちらはビール独特な苦みも少ないため飲みやすく、例えばアウトドアでバーベキューをするときの前菜に合うと思います。あとシチュエーションで特に合うと思うのは夏。オレンジピールやコリアンダーシードによって生まれるフルーティーな味わいは、暑い日に飲むとピッタリですね」(もーりーさん)

軽快な飲み口のセゾンビールはアヒージョなど魚介類とGOOD!

【商品名】僕ビール君ビール 【ビアスタイル】セゾン 【合う料理】レモンを使った料理、シーフード料理 【ヤッホーブルーイングおすすめグラス】<ビールクラシックス> ピルスナー

▲<ビールクラシックス> ピルスナー

フランス語で“季節”を意味するセゾンというビアスタイルは、ベルギーやフランスで農業の閑散期である冬に仕込み、夏の農作業中に飲むことを想定して作られていた季節限定のビール。それを現代版にアレンジした『僕ビール君ビール』は、ホップの香りと抑えられた苦み&度数による軽快な飲み口が楽しめます。 「苦みは少なく、度数も4.5%と低めに設定しているのがこの“僕ビール君ビール”です。ガツンとしたビールというよりは、クラフトビールのポップ感を楽しみながらもくどくないのが特徴で、スッキリとのどを潤すのに適したビールだと思います。レモンやグレープフルーツといった印象がしっかりとあるビールなので、合う料理は“水曜日のネコ”とわりと近いですが、メインディッシュのお肉を食べる前の魚介類。例えば、今やアウトドア料理の定番とも言えるエビのアヒージョなどに合わせるとおいしいですね」(もーりーさん)

メインディッシュ前は軽井沢限定アメリカンペールエールをぜひ♪

【商品名】軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール 【ビアスタイル】アメリカンペールエール 【合う料理】サラダやローストチキン、フライドポテトなど全般 【ヤッホーブルーイングおすすめグラス】<ビールクラシックス> ビール・チューリップ

▲<ビールクラシックス> ビール・チューリップ

軽井沢地区のほかで購入できるのは、ヤッホーブルーイングの公式通販サイト『よなよなの里』だけという限定ビールです。スタイルは『よなよなエール』と同じアメリカンペールエールですが、こちらはホップの香り、さわやかな苦み、モルトの甘味のバランスがより取れているのが魅力。ライトでホッピーな(ホップのキャラクターを感じられる)ビールに仕上がっています。 「“よなよなエール”よりもホップが利いていて、麦芽のカラメル感や甘みは抑え目なので、そろそろメインディッシュという3杯目ぐらいに飲むのがおすすめです。あとは“よなよなエール”がやや重いと感じた場合もこちらがいいかなと。さらに、同じ軽井沢ビールの“クラフトザウルス ブリュットIPA”はペールエールよりもホップが増し増しに利いていて、すごくドライな口当たりのビール。“まだまったりしたビールは早いな〜”とか“のど渇いてるな〜”というときはブリュットIPAがいいかと思います」(もーりーさん)

▲クラフトザウルス ブリュットIPA

ホップ香る王道アメリカンペールエールは肉&ハーブ料理に◎

【商品名】よなよなエール 【ビアスタイル】アメリカンペールエール 【合う料理】ローストorグリルした肉料理、ハーブを使った料理 【ヤッホーブルーイングおすすめグラス】<ビールクラシックス> ビール・チューリップ

▲<ビールクラシックス> ビール・チューリップ

ヤッホーブルーイングの名を世に広めた代表作であり、世界3大ビール品評会において8年連続で金賞を受賞した王道のアメリカンペールエールが『よなよなエール』です。クラフトビールらしい味わいをとことん追求。柑橘類をイメージさせる華やかなホップの香りと、カラメル麦芽のまろやかな甘みが特徴です。 「“よなよなエール”は幅広いシーンや料理に合うビールで、料理だと個人的にはプルドポークの甘酸っぱいアメリカンBBQソースとカラメルの甘みがマッチすると思います。自宅でも圧力鍋などを使えばプルドポークやスペアリブなどは作れますし、お昼ぐらいに仕込んで夕方から“よなよなエール”と一緒にプチ・キャンプを楽しむのもいい。味がしっかり付いている料理やハーブが効いている料理には、“前略好みなんて聞いてないぜsorry”シリーズの“うま味一番だしアロマ仕立てホワイトIPA”も合います」(もーりーさん)

▲うま味一番だしアロマ仕立てホワイトIPA