「コロンビア×ビンテージ」の魅力に迫る企画の第2弾!今回は古着好きのコロンビア店舗スタッフの方たちと、代々木上原〜下北沢の人気ショップに訪れ、90〜00年代のコロンビアらしいオンリーワンの個性あふれる古着にフィーチャーしました。
独特の素材感、色の組み合わせ、個性的なギミックのジャケットや、コロンビアの原点であるフィッシングライン『
PFG(Performance Fishing Gear)』シリーズのベストなど、コロンビアというブランドはこれまでに、各年代でさまざまな個性を持ったウェアを世に送り出してきました。その点に注目したWITH OUTDOODRは、2022年2月に「コロンビア×ビンテージ」の魅力にフィーチャーするショップ訪問企画を
「町田」で実施。今回はその第2弾として、コロンビアららぽーと豊洲店の
我那覇(がなは)さんと、池袋サンシャインアルパ店の
鈴木さんとともに、個性的な古着屋が多い「代々木上原〜下北沢」エリアへGO!
▲今回、古着探索に参加したコロンビア店舗スタッフのメンバー(左:我那覇さん、右:鈴木さん)
遊び心を忘れない店主が選ぶ、遊び心のあるコロンビア
〈SHOP①〉『Color at Against』(代々木上原)
我那覇さん&鈴木さんとまず訪れたのは、代々木上原にある
『Color at Against』。通称“カラアゲ”と呼ばれるこちらのお店は、店主・高橋優太さんが都内某有名ショップなどで働いたのち、2013年にオープンしました。「遊び心を忘れない、童心を忘れたくない大人たち」というお店のコンセプトのもと、アメリカの古着を中心に知人のアーティストが手掛けるウェアや、高橋さん自身が好きな釣り・自転車・キャンプなどに関連するアイテムをラインナップするお店は、一歩足を踏み入れるとまるで宝探しのようなワクワク感!
ここからは「今日は全身コロンビアです」と準備万端の高橋さんに、今回の企画のためにセレクトしてもらったコロンビアのビンテージアイテムの特徴や、個人的に好きなポイントなどを紹介してもらいます。
▲『Color at Against』オーナーの高橋さん
コロンビア マルチカラーナイロンプルオーバー(90年代)
我那覇さん:高橋さんは普段どういった基準でコロンビアのアイテムを選んでいますか?
高橋さん:コロンビアの古着って、たまに「これは独自すぎてどうなんだ……?」みたいな作りのアイテムが多い。「身幅のわりに丈すごくない……?」みたいな、ハハハ。そういうところは、いい意味でさすがだなって思いますし、お店の基準としては“コロンビアらしさ”があるものを選んでいます。こういうナイロンのプルオーバーもうるさいぐらいの配色がいい。今の日本での規格はどちらかというと落ち着いたカラーですよね?
我那覇さん:そうですね。これは配色がまさに昔のいわゆるコロンビアって感じがします。
鈴木さん:現行のコロンビアのアイテムは、メンズもウィメンズも落ち着いたオーガニックやアースカラーが多いのでこういったPOPなカラーは新鮮ですし、女性から見てもかわいいですね。
コロンビア マルチカラーナイロンアノラック(90年代)
鈴木さん:横のベンチレーションがここまで開くのは見たことないです。フロントの下の部分もですか?
高橋さん:そう! マチになっていて、ジップを広げると着やすくなる。でも、ということはですね……「最初から前開きにしておけばよかったのでは?」っていう……(笑)。ただそういうところも、すごく当時のコロンビアらしくていいですよね。他社にはない、自分たちのブランドらしい攻めた作りをしていて。
我那覇さん:現行の場合、アメリカ規格ではいまだにこういった特殊な作りのウェアもあるかと思いますが、日本ではほとんどないですね。色もわりとシンプルなものが多いし、ポケットも付いていて3つとか4つとか。こういう色使いや、先ほどのジップのような「使うかな?」っていうギミックは当時ならではだと思います。
高橋さん:「10cmぐらいマチがジップで開くんです、どうですかね!?」みたいな開発の様子を想像すると面白いですよね〜。これとは関係ないですが、バハマシャツなども本国だとたくさん種類ありますよね?
我那覇さん:柄もそうですし、サイズもいっぱいありますね。
高橋さん:「魚柄シャツだけですかコロンビアは!?」ってくらいある。あとPFGのアイテムもたくさんあるし。「定番があるからこういうのはチャレンジしちゃおう!」みたいな攻めた感じが個人的に好きですね。
コロンビア プルオーバージャケット(90年代)
高橋さん:これは短丈のジャケットで、100%釣り向けだと思うけどPFGではない。そこがすごく個人的には良くて。裏は止水テープが貼られていますが、これは防水性が備わったものではなく、もう100%湿気、蒸れます(笑)。ただライトな感じで着るのに良くて、パッカブルになるし、パッカブルのところにコロンビアのロゴが付くのもいい。自分が釣りをするので、もっと欲しいですけどなかなか見つからないですね。
我那覇さん:これはデザインや雰囲気的に、今でもありそうなテンション感だなと思いました。現行のアイテムだとアーバンアウトドア向けのウェアでコロンビアでは
ブラックレーベルというラインがあって、素材感はこのビニールの感じとは違って今はコットンライクですが、雰囲気的に近いウェアのように感じました。
高橋さん:きっとこういうデザインを
オムニテック(コロンビアの独自素材機能)とかで作ればいいんだよね。
鈴木さん:短い丈は今のトレンド的にハマりますし、女性にもいいですね。コーデするときのバランスもちょうど良さそう。細かいところだと、ブランドロゴが入ったストラップの部分やボタンとかもかわいいですね。
コロンビア パッカブルナイロンアノラック(00年代)
高橋さん:これはスポーツジャケットっぽいライトな生地感で、これもパッカブル。コロンビアはパッカブルが多いのがいいですね。あとこれは独特の切り替えというか、未来感のあるパターンもコロンビアらしいし、バックのテープもリフレクターっぽい仕様で、アウトドア×スポーツみたいなテイストが好きですね。
我那覇さん:これに関しても日本だとスポーツテイストのアイテムはあまり出てないですけど、本国だとタイタニウムというシリーズや、あとトレイルランニング系のアイテムなどで近いテイストはあるのかなと。
高橋さん:そうなんですね。これはちょうど2000年。おふたりは何年生まれですか?
我那覇さん:自分は1996年です。
鈴木さん:自分は1999年です。
高橋さん:ええ!? びっくりしちゃいました(笑)。
個性しかないコロンビアの古着らしいアイテムの数々に、現行のアイテムに見慣れている我那覇さんも鈴木さんも興味津々! 最後は高橋さんに、改めてコロンビアというブランドとその古着の魅力を聞きました。
高橋さん:コロンビアは開店当初から扱っていますが、ある意味、値段が一番設定しづらかったですね。コロンビアの古着を扱っている店って10年前ぐらいだとあまりなかったですし、それほど古着の市場では見られないものでした。魅力としては、先ほども話しましたが昔のコロンビアのウェアって、今では考えられないような作りが面白い。ポケットとかジッパーとか、便利なものから「これいる?」ってものまで、たくさんついてたりとかね。どうしてもアウトドアブランドだと正直似通ったりすることが多い中、コロンビアは“コロンビアオンリー”のアイテムが多い。あとコロンビアのウェアは、古着屋に探しにいくとラックを遠くから見てもわかるんですよね。近づいたら「ほらやっぱり!」みたいな、ハハハ! そういうところも最高ですよね。