田畑 伊織 さん
雨でなければ、出会えない自然がある。
雨自体、自然なものです。雨の山道で出会うカタツムリやカエル、サンショウウオ、みずみずしいコケやシダ。河原の石は濡れると模様や含まれている化石がわかりやすくなったり。新緑も紅葉も、雨に濡れると色が鮮やかになる気がします。
フィールドにしている奥多摩・奥秩父は雨が似合うとも言われています。しっとりとした雨天の亜高山帯の針葉樹林は、モノトーンで心が安らぎます。途中から降られるのは嫌なものですが、最初から雨と分かっていればペースを落とすか停滞で諦め半分、帰って落ち着くことも。朝、山小屋のトタン屋根を鳴らす雨の音は、そんな気持ちになります。
Outdry Extreme Reign Jacket
アイテムを見る生地が厚く、脇下が開閉できることが良い。
デザイン的に細身で腕と着丈が長く、自分の体型に合っており、着心地が良いです。このモデルは生地が厚く、脇下が開閉できることが良いと思います。薄い素材は軽くて良いのですが、比較的シャリシャリと生地の擦れる音が気になります(動物調査や観察の時には障害になります)。しかし、このウェアではあまり気になりません。
仕事では笹や潅木の藪漕ぎの機会が多々あります。体型に合ったデザインと、なにより丈夫なので、そういった場合に活躍してくれます。
Profile
東京都内のカモシカ調査、奥多摩・奥秩父地域の自然に関する研究や調査・撮影等の専門ニーズに対するガイド、島嶼地域での自然調査(外来種対策)、希少種のモニタリングや鳥獣保護区の巡視など、幅広く活躍している。
MESSAGE
あの人に聞いた雨の魅力